そろばんの還元(戻し算)のやり方
このページではそろばんの割り算のやり方を解説しています。
今回の内容は還元(戻し算)の解き方です。
ここでは割る数が2桁、3桁の解説ページで説明をしていなかった還元(戻し算)の解説のみを行います。
それでもこれまでの解説以上にボリュームが多くなってしまいます。
出来るだけ動画を活用することをおすすめいたします。
なお、このページでは1問を利用して、還元の基本を解説していますが、動画内では3問用いて還元のすべての論点を解説しています。
還元の問題のみを集めた練習用のプリントも用意しましたので、ぜひご活用下さい!
それでは今回の内容に移ります。
還元(戻し算)の解き方
552÷69の計算
まずは55÷6から計算をするので、9をそろばんに入れます。
そして入れた9に6を掛けた54を引きます。
次は入れた9に69の9を掛けた81を引かなければいけません。
これまでは問題なく引くことが出来たのに、今回はそろばん上に12しか残っていないため、81を引くことが出来ません。
このように割り算で引くことが出来ない状況が発生するのが還元(戻し算)の問題です。
ではこのような状況になったときに、具体的にはどのような作業をするのか?
ルール自体はとても簡単です。
答えを1引いて2桁右に割る数の大きい桁の数を戻します。
今回は①答えを1引いて、②2桁右に、③割る数の大きい桁の数を戻す、と3つに分けて解説します。
まずは先ほど55÷6を考えて入れた9から1を引きます。
続いて2桁右というのは1を引いた桁の2桁右の桁を表します。
そして最後に「割る数の大きい桁の数を戻す」ですが、割る数69の大きい桁なので、十の位の6を表します。
この6を戻します。
戻すというのは足すという意味です。
大きい桁の数というのは割る数の左側にある数になります。
÷34であれば、3。
÷16であれば、1になります。
この作業を終えると、そろばんの上の元の数(割られる数)は72になりました。
還元を行う前は答えとして入れた9に69の9を掛けた81を引きたかったのですが、現在は答えの数が8になっています。
なので、8に69の9を掛けた72を引きます。
これで元の数は0になりました。
そして答えが8になることが分かりました。
これが還元の基本的な流れになります。
そして還元は1度だけとは限りません。
計算出来るまで複数回行う場合もあります。
解説動画内では、1,638÷26という問題を使って、複数回還元を行う必要がある問題を解説しています。
また、動画内の3つ目の問題(9,313÷139)では2桁還元する項目(大還元)を取り扱っています。
この問題も文章と画像だと膨大な量になってしまうため、動画を利用して学習して下さい!
そろばん5級の割り算の最大の壁となる項目です。
今回の内容は実際にそろばんを弾いて還元の問題を解くことが大切になります。
還元の問題だけを集めた練習用の問題プリントを作成したので、ご活用下さい。
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公開日:
最終更新日:2021/12/25