暗算の掛け算のやり方(2桁×1桁) ~4級レベル~
ここではそろばん式(珠算式)の暗算の掛け算のやり方(2桁×1桁)の解説をいたします。
そろばん式と明記するだけあって、小学校で習う筆算のやり方とは計算の順序や考え方が少し異なります。
また、このやり方は基本的にはそろばんの掛け算のやり方の一つである、【両落とし】と同じ方法です。
暗算のやり方は頭の中のことを説明するので、なかなか難しいのですが、解説動画もアップしたのでご覧下さい。
なお、動画内でも言及していますが、説明の際に数字を記入していますが、もちろんそろばん式なので、ここはそろばんの珠を思い浮かべてください。(2であれば一珠2つを入れるなど…)
暗算の2桁×1桁のやり方
計算の順番を覚えよう
まずは実際の計算に入る前に、計算する順番を覚えましょう!
36×2の場合、
①2×3
②2×6
の順番で行います。
3×2、6×2でも計算自体は行えるのですが、桁が増えたときにやりにくくなるうえ、そろばんの両落としと同じ順番で解く方が無難です。
続いて、式の右にあるボックスを紹介します。
こちらは計算時に頭の中にイメージすることはないですが、初めのうちは紙に書いたものを用意するとより理解しやすいと思います。
なお、紙に書いて用意する際には下のように簡便的なものでかまいません。(①と②はなくてもかまいません)
ボックスの意味
先ほど用意していただいたボックス内にある①と②は、それぞれの計算の一の位の数が入る場所を表してます。
2桁×1桁の計算は答えが必ず2桁又は3桁になるので、覚えておくといいでしょう!
ボックスの上半分の一の位(グレーの部分)と、下半分の百の位には数字は入りません。
なので、①2×3=6は上のボックスの十の位に入ります。
※頭の中では以下のように必ずそろばんの珠をイメージして下さい。
続いて②2×6=12は下のボックスの一の位に12の2が入るように、十の位から12と入れます。(もちろんそろばんの珠を入れるイメージをします。)
6がある桁(十の位)から12を入れるので、答えは72となります。
基本的な計算の流れは全てこのようになります。
73×6の場合
続いて73×6の計算を考えます。
考え方は同じです。
計算の順番は
①6×7
②6×3
となります。
まずは①6×7=42なので、上のボックスの①の部分に42の2が入るように、百の位には4、そして十の位に2を入れます。
続いて②6×3=18は、ボックスの一の位の部分に8を入れるように、十の位の場所から18を入れます。
よって答えを438と導き出すことができます。
52×4の場合
最後に52×4の計算です。
①4×5=20はボックスの百の位から20と入れます。
②4×2=8はボックス内の一の位に入れます。
よって答えは208となります。
十の位に注意
ボックスの十の位には①と②の計算の両方で数字を入れることがあります。
そのためここの桁の計算を間違えないようにしましょう!
特に繰り上がりの足し算になってしまうときは、丁寧に考えましょう。
よくある間違い方
よくある間違いとして、①②の計算の入れ始める桁を間違えることが挙げられます。
特に一つ目の36×2=612のようなパターンには注意して下さい!
練習したときに答えが合わないときは、慣れるまでは紙に書いたボックスの上でそろばんのように指を動かして計算するようにしましょう!!!
掛け算のコツ
ボックスの一の位の数は必ず②の九九の一の位の数になります。
百の位の数は十の位の数が繰り上がらないときは①の九九の十の位の数になり、繰り上がったときは+1されます。
答えが2桁又は3桁になるということもそうですが、こういった問題の性質を知っていることが掛け算を暗算で計算するときのコツかもしれません。
いかがだったでしょうか?
こちらとしてはやはり暗算を説明するのは難しい…。
特に文章だと読む側も理解するのにとても頭を使うと思います。
動画や画像をメインに、出来るだけ視覚的に捉えていただければと思います。
2桁×1桁が計算できるようになれば、掛け算のみですが暗算検定4級レベルとなります☆
次のレベルの問題に挑戦したい方は3桁×1桁の問題をおすすめします。♪
ご質問やご要望があれば、お気軽にコメントして下さい♪
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公開日:
最終更新日:2018/09/14