暗算の掛け算のやり方(2桁×3桁) ~1級レベル~
このページではそろばん式(珠算式)で行う暗算の掛け算のやり方(2桁×3桁)の解説をしています。
今回もこれまでと同様に、そろばんの掛け算のやり方の一つである【両落とし】と同じ解き方になります。
2桁×3桁を暗算する上では6つの計算過程が必要になります。
そのため、全てを一つずつ説明すると間延びしてしまうので、2桁×2桁の計算が終わった状態を解説のスタートとさせていただきます。
2桁×2桁の掛け算のやり方については下記のページを参照して下さい!
2桁×3桁の解説動画もアップしましたので、参考にして下さい!
2桁×3桁の掛け算のやり方
31×216の暗算
まずは31×216の計算を使って説明します。
これまで同様に、暗算する際の計算の順番を確認します。
31×2、31×1、31×6と、2桁×1桁の計算を3回行います。
または、31×21という2桁×2桁の計算に、31×6の計算を加えることになります。
6つの計算過程の細かな順番については画像内の式の下を確認して下さい。
そして、①~⑥までのそれぞれの計算の九九の一の位を式の右にあるボックスに当てはめて計算していきます。
2桁×3桁の掛け算の答えは必ず4桁か5桁になるため、ボックスも万の位まで用意してあります。
この計算の①~④(31×21)は2桁×2桁の掛け算なので、上で記載した通り説明は省略します。
よって、今回は31×21の答え651を出した上の画像の状態から具体的な解説に入ります。
ボックス内の赤枠の部分が①~④の2桁×2桁の答えが入る場所になります。
この状態に残る⑤⑥の計算を加えていきます。
あとは計算過程において、その都度数字を覚えていられるかの戦いになります。
⑤6×3=18を651の5がある桁から加えます。
ここまでの計算結果は669になっています。
最後に⑥6×1=6を669の9の一つ右の桁に入れます。
よって答えは6,696になります。
もちろん今回も暗算をするときは以下のようなそろばんの珠をイメージして計算して下さい。
今回の解説ではこれから2桁×3桁の暗算に挑戦する方に向けて、なるべく繰り上がりの少ない問題を選んでいます。
そのため、比較的数字を覚えていられると思います。
しかし、実際問題集などに挑戦すると、より難しく感じるはずです。
63×379の暗算
続いて63×379を例に計算します。
こちらは答えが5桁になるので、途中で答えを忘れてしまうかもしれません。
それでもなるべくメモを取らずに、何度も計算し直して下さい。
まずは①~④の63×37の答えを出します。
①3×6=18,②3×3=9、③7×6=42、47×3=21。
ここまでで、2,331になります。
次に59×6=54をボックスの百の位から加えます。
すると、頭の中の数字は2,385になります。
最後に69×3=27を2,385の一の位5のある桁から加えます。
よって答えは23,877になります。
もう一度、以下のそろばんの珠に照らし合わせて暗算をしてみて下さい。
59×702の暗算
最後に59×702の計算を考えます。
かける数(右)の十の位の数字が0のパターンとなります。
暗算1級を練習している人でも得意不得意が分かれますが、こちらは検定では一つも落としたくない問題です。
問題に慣れて、桁がずれる感覚を身につけて下さい。
まずは①~④の59×70の答えを出します。
①7×5=35、②7×9=63、(③0×5=0、④0×9=0)
ここまでで、4,130になります。
次に⑤2×5=10は4,130の3がある桁から加えます。
すると、頭の中の数字は4,140になります。
最後に2×9=18を0がある桁から加えると、答えの41,418を求めることが出来ます。
この問題も、再度そろばんの珠に照らし合わせて暗算をしてみて下さい。
以上が2桁×3桁の掛け算を暗算で解く方法になります。
同じ暗算検定1級に出題される3桁×2桁の暗算よりも桁が重なることが多いので難しいと思います。
問題集等で数をこなして自信と実力を付けましょう!
小手先のテクニックではなく、実力としての計算力を身につけると、暗算力は一生ものです。
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最終更新日:2018/09/14