暗算の掛け算のやり方(2桁×2桁) ~2級レベル~
ここではそろばん式(珠算式)で行う暗算の掛け算のやり方(2桁×2桁)の解説をいたします。
今回もそろばんの掛け算のやり方の一つである【両落とし】と同じ解き方になります。
なお、2桁同士の掛け算を行うには2桁×1桁の掛け算が暗算で解けることが前提になります。
暗算ではまだ解けないという方は先に2桁×1桁のやり方から入って下さい。
また、2桁×1桁の掛け算を暗算で解ける方も、一度先に読んでいただくと、このページの説明表現が理解しやすいと思います。
今回も動画を作りますので、アップした際には参考にして下さい。
それでは解説に入ります。
もちろん今回もそろばん式なので、暗算の際はそろばんの珠をイメージして下さいね!!!
2桁×2桁の掛け算のやり方
12×32の計算
まずはこれまでと同様に暗算をするときの計算の順序を確認します。
画像にあるとおり、①~④の順番で行います。
①3×1=3
②3×2=6
③2×1=2
④2×2=4
これらをボックスに当てはめて暗算していくことになります。
※グレーの部分には計算上、数字が入ることはありません。
ボックス内の①~④にはそれぞれの計算の九九の一の位が入ります。
今回は①~④の計算の全てが一の位なので、ボックス内の①~④にそのまま珠を入れていきます。
まずは①②の3×1=3、3×2=6で、36となります。
ここは2桁×1桁の暗算のやり方と同じなので、詳しい解説は省略いたします。
続いて③2×1=2をボックス内の十の位にある6と同じ桁の③に入れます。
最後に④2×2=4をボックス内の一の位にある④のところへ入れます。
このようなプロセスを経て、暗算で384という答えを導き出すことができます。
2桁×2桁の基本は全てこの流れになります。
あとは繰り上がりが多くなるとより難しくなります。
34×57の計算
計算の順番は同じ流れになります。
①5×3=15、25×3=20から、170を出すことができます。
この時点が2桁×2桁の暗算の実質的なスタートラインです。
次の③7×3=21は21の1がボックスの十の位にある③に入るように、170の7がある桁から21と入れます。
この時点で頭の中は191になっています。
最後に④7×4=28を上の計算同様に、ボックスの一の位にある④に28の8が入るように、十の位から28と入れます。
その結果、暗算で1,938という答えを出すことができます。
この問題も繰り上がりがなかったので、比較的にわかりやすかったのではないでしょうか?
49×76の計算
続いて49×76の計算を考えます。
繰り上がりが出るのでは暗算するのが難しくなります。
この問題がこなせるなら、他の問題も解ける実力があります。
①7×4=28、7×9=63から343。
次に6×4=24を加え、このとき367になります。
最後に6×9=54を加えて、答えは3,724になります。
このように答えの百の位や十の位に計算が複数回重なるほど、2桁×2桁を暗算でやるには難しくなります。
この問題では頭の中がごっちゃになった人もいると思います。
初めは数字を忘れてしまうと思うので、2回3回と何度も計算をやり直して下さい。
2桁×2桁の掛け算は答えが必ず3桁又は4桁になります。
答えが3桁になるのか4桁になるのかを見分ける一つの目安は、①②の計算結果が2桁の数であれば、答えが3桁になる可能性があります。
ただし、③④の計算を経て、繰り上がりが生じた場合は4桁になります。
一方で、①②の計算結果が3桁であれば、答えは必ず4桁になります。
一つの目安として参考にして下さい!
2桁×2桁の暗算はなかなか!?いや、かなり!?難しかったと思います。
マスターできれば暗算検定2級レベルの実力です!
問題集などを使って、地道に問題数を多くこなすことが早く上達するポイントとなります。
次の暗算検定1級レベルの問題に挑戦したい方は3桁×2桁の問題をおすすめします!
2桁×3桁よりも、取りかかりやすいと思います。
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公開日:
最終更新日:2018/09/14