2桁÷1桁/3桁÷1桁の計算方法-8級割り算講義
8級の検定試験にはいよいよ割り算の問題が出題されます。
そのためこのページでは割り算の第1歩として、2桁÷1桁と3桁÷1桁の解き方を解説します。
他の講義同様に、本講義もオリジナルテキストに沿って説明を進めていきます。
印刷して手元に用意することをおすすめいたします。
今回も動画解説を中心に、動画下のイラストは補足解説という位置づけで学習を進めていきましょう!
質問等がありましたら、動画内のコメント欄にいただければ返信いたします。
計算前に
商を立てる桁を特定
この先そろばんで割り算を正確に解くうえで、最も大切なルールがあります。
それが割り算の答えである商を、そろばん上のどこの桁に加えるのかということです。
そのルールが
割られる数の一の位から2桁左の桁
になります。
なかなか文章にすると難しいのですが、具体的な計算で考えるとそこまで難しくありません。
ポイントは【一の位から2桁左】になります。
位取り(答えの一の位を特定)
割り算におけるもう1つの大事なルールが位取りになります。
掛け算では答えは必ず元の一の位になりますが、割り算では答えの一の位が元の一の位ではなく、問題によって変わります。
なので、計算後に正しく答えの一の位を特定しないと、計算が合っていても答えを間違ってしまうことが生じます。
割る数の桁数+1桁
こちらが位取りのルールです。
この桁数元の一の位から左にずれた桁が、答えの一の位になります。
今回の2桁÷1桁の問題であれば、割る数は1桁、そこに+1をした2桁左(元の一の位から)、が答えの一の位になります。
計算が終わったら必ず確認する習慣を付けるようにしましょう!
(1)64÷2
ここからいよいよ計算に入りますが、掛け算と違い割り算は通常通り64をそろばん上に置きます。
計算する順番は大きい位の桁から小さい位の順に計算をしていきます。
よって、6÷2=3になります。
商の3は商を立てる桁のルールで紹介したように、割られる数の一の位の2桁左になります。
よって6の2桁左に3を入れます。
そろばん上に3を入れたあとは、商の3に割る数2を掛けた6を引きます。
※掛け算が九九と足し算の組み合わせに対し、割り算は九九と引き算の組み合わせになります。
これでそろばんに残った元の数は4になりました。
次は残った4÷2になります。
商の2は、割られる数である4の2桁左の桁に入れましょう。
そして、そろばんに加えた2に割る数2を掛けた4を引きます。
元の数が0になったため、計算は終わりになります。
ただし、ここから先ほどの位取りを行う必要があります。
割る数が1桁なので、+1をした元の一の位から2桁左が、この問題の答えの一の位になります。
よって答えは32になります。
(2)72÷3
続いて72÷3になりますが、7÷3=2…1のように、余りのある割り算が出てきます。
余りのある割り算の場合、余りの数がいくらになるかを考える必要はありません。
商の2のみを考えます。
そして商の2を割られる数7の2桁左に入れます。
その次に、商の2に割る数3を掛けた6を7から引きます。
割られる数である7全てを引かないように注意してください!
あくまでも2×3=6を引きます。
6を引いた結果、そろばん上に残った元の数は12になりました。
なので次は残った12÷3を考えます。
商の4は割られる数12の一の位である2の、2桁左に入れます。
その後、商の4に割る数3を掛けた12を引きます。
(3)228÷4
最後に228÷4の計算です。
答えを置く桁に注意して解きましょう。
22÷4なので、商である5を立てます。
その5を割られる数22の、一の位の2から2桁左に入れます。
そして引く数は5×4=20になります。
残った28÷4=7をそろばんに置き、7×4=28を引きます。
今回の解説は以上になります。
・商を立てる桁
・商×割る数を引く
・計算後に位取り
この3点に気を付けて付属の練習問題を解いてみて下さい。
PC用広告
公開日:
最終更新日:2020/06/19