そろばんの小数の掛け算のやり方【片落とし】
このページでは片落としで解く際の、小数の掛け算のやり方を解説しています。
後半では検定試験で必要になる四捨五入を含む問題も解説しています。
片落としの場合、小数の掛け算であっても解き方自体は整数の掛け算とほとんど同じです。
大切なのは位取りになります。
このページを読み進める前に、必ず先に位取りの解説ページ【参考記事】を読んで下さい!
では小数を含む計算に入ります。
今回の解説では計算の途中過程は省略しています。
動画では途中過程も映っているいるので、動画も活用することをおすすめいたします。
小数の問題のみを集めた練習用のプリントを用意しましたので、ご利用下さい♪
小数の掛け算
計算に入る前に位取りをまとめたものを載せますので、参考にして下さい。
68×278.3の計算
計算する際は小数だからといって、特別意識することはありません。
2,783と同じように計算して下さい。
そろばんの上はこのようになっています。
そして最後に位取りをします。
今回は掛ける数が278.3だったので、0.3の部分を無視して278の3桁に+1をした、元の一の位から4桁右の桁が答えの一の位です。
矢印がある桁が答えの一の位なので、答えは18,924.4になります。
8.75×2.35の計算
掛けられる数も掛ける数も小数ですが、難しいことはありません。
まずは8.75をそろばんに置きます。
ここでそもそも珠を置き間違えないように注意して下さい!
慣れないうちは小数になるとなんだか混乱するかもしれませんが、8.75の8を一の位に入れて、隣から75と入れれば間違えません。
計算する際は小数は関係ないので、このようになります。
そして最後に位取りです。
今回は掛ける数が2.35なので、元の一の位の2桁右の桁が答えの一の位です。
よって答えは20.5625となります。
四捨五入を含む小数の計算
次に521×0.0531の計算を使って、検定試験などで四捨五入が必要になるケースを解説します。
珠算検定では、小数が出る掛け算は問題の前半は小数第3位までの答えを書かなければいけません。
そのため、小数第4位の数を四捨五入します。
また、後半の問題は答えを整数にして答案を書かなければいけません。
よって、計算結果が小数になった場合は、小数第1位の数を四捨五入します。
ではそのときの答え方を紹介します。
まずはこれまでと同様に521×0.0531を計算します。
そして位取りです。
今回は1未満の数で、小数第2位に0以外の数があるので、答えの一の位は元の一の位と同じになります。
よって521×0.0531の答えは27.6651になります。
しかし、先ほど述べたように検定試験のときは答えを小数第3位まで、又は整数にしなければいけません。
第3位までにするなら第4位である1を四捨五入するので、今回は切捨てます。
そして27.665を解答用紙に記入することになります。
整数にするなら小数第1位の6を四捨五入するので、切り上げた28を記入することになります。
第2位以下の数は無視して切捨てます。
初めはそろばん上でしっかりと四捨五入を反映してから、答えを記入することをおすすめします。
慣れれば、目だけで28と判断することが出来ます。
この検定試験の答えを書くときに、位取りを間違えることが多い方は、計算する前に位取りを行い、答えの一の位となる桁に、あらかじめ指を置いてから計算するようにしましょう。
右手で計算するので、置く指は左手の人差し指です。
こうすると答えの一の位の桁を間違えることを防ぐことが出来ます。
初めて小数の問題を解く際はこの方法でいいと思います。
ぜひ試してみて下さい。
以上で小数の掛け算の解説は終わりです。
小数であっても計算の仕方は同じです。
大切なのは位取りなので、しっかりと小数の位取りを理解しましょう!
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公開日:
最終更新日:2018/09/14