そろばんの掛け算のやり方【片落とし】 ~1桁×3桁~
こちらのページではそろばんの掛け算のやり方を【片落とし】という方法に基づいて解説しています。
今回の内容は1桁×3桁となります。
掛ける数が3桁以上になる計算の基礎となる部分の説明となります。
1桁×3桁の計算は1桁×2桁の延長となるので、1桁×2桁の解説ページ(参考記事)を読んでいない方は、軽くでもいいので先に一読することをおすすめいたします。
では本題に移ります。
今回の内容に対応した練習プリントも必要な方はご活用下さい!
1桁×3桁の掛け算
3×472のやり方
まずは3×472を使って解説をします。
計算前に再度確認となりますが、片落としでは掛けられる数をそろばんに置いてから計算を始めます。
なので、今回は3をそろばんに置いてスタートです。
最初の掛けられる数の珠を置く場所はそろばんの中央にある定位点にしましょう。
次に計算の順番ですが、基本的には1桁×2桁の計算の延長となります。
掛けられる数から掛ける数の大きな桁から順に計算していきます。
①3×4=12
②3×7=21
③3×2=6
になります。
1回目の3×4=12は珠を取ったので、2桁右に九九の一の位が入るように、3があった隣の桁から12を入れます。
珠を取らない2回目以降は、それぞれ1桁ずつ一の位が右にずれていきます。
2回目以降の計算の珠(一の位)が1桁ずつ右にずれることに関しての詳しい説明は1桁×2桁の解説ページ【参考記事】にあります。
なので、次の3×7=21の一の位は、先ほど置いた12の2の1桁右の桁になります。
つまり、12の2がある桁から21を加えます。
次の3×2=6も一の位が1桁右にずれます。
先ほど加えた21の1から1桁右の桁が次の一の位の場所です。
よって今回は141の1桁右の桁に6を加えます。
そして答えの1,416を求める事が出来ました。
この1桁×3桁の解説ページの1番のポイントは1桁×2桁と同様に、珠を入れ始める場所が移動することです。
1回目の掛けられる数を取ったときは2桁隣が一の位になるように、2回目以降は1桁ずつ一の位が右にずれていきます。
2×294のやり方
では次に2×294で確認します。
まずは1回目の2×2=4を、珠を取ったので、2桁隣が一の位になるように、4を入れます。
次の2×9=18は一の位が1桁右になるので、先ほど入れた4がある桁から18を加えます。
続いて2×4=8です。
今回も一の位が1桁右にずれるので、18を入れた1桁右の桁に8を加えます。
そろばんの上の答えは588になりましたか?
下の画像で、計算の流れを確認して下さい!
ここまでは1桁×2桁を理解出来ている人であれば、そこまで難しくなかったと思います。
正しい答えにならなかった人はもう一度解いてみて下さい。
次は3桁以上ならではの論点です。
6×802のやり方
最後に6×802の計算をします。
掛けられる数の十の位が0のパターンになります。
一の位を正しく追いかけましょう。
まずは6×8=48。
1回目の珠を取ったときは隣の桁から48を入れます。
次の6×0は0なので、当然そろばんには何も加えません。
ただし、しっかり1桁右の桁に0があることを把握して下さい。
続いて6×2は先ほどの0があることを確認した桁の1桁右に一の位がずれます。
なので、0がある桁から12を加えます。
そして答えは4,812になりました。
0の分も一の位が一つずれることを理解しましょう。
この十の位が0の問題は5×601のような数になるともっと間違えが増えます。
一度ご自身で計算をしてみて下さい。
答えは3,005になりましたか?
305などと答えを間違えてしまう方は慣れるまでは画像内の赤い矢印の位置に指(右手の人差し指)を置いて、一つずつ丁寧に追いかけると正しく計算することが出来ます。
慣れたら目だけでしっかり追いかけられるようにしましょう。
今回は掛けられる数が3桁の問題を解説しましたが、これが4桁5桁になっても基本的には計算方法は変わりません。
桁が増えるごとに、その都度一の位が1桁ずつ右にずれていく事になります。
3桁の問題に慣れた方は、4桁5桁と増やしてみて下さい。
繰り返しになりますが、珠を入れ始める桁を間違えないようにしましょう!
今回の解説は以上となります。
このページの次はいよいよ複数桁同士の掛け算になります。
2桁×2桁の掛け算解説ページに進みましょう!
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公開日:
最終更新日:2021/12/25