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そろばんの割り算のコツ ~レベルに合わせた5つのアドバイス!~

そろばんを習っていると見取り算同様に得意不得意が大きく分かれるのが割り算です。

しかし、そろばん上級者であれば割り算は珠算暗算ともに得意種目なはずです。

上級者にとってはそれぐらい割り算という種目は点数を稼がなければいけない種目なのです。

 

また、指導者側としては割り算を得意種目にしてもらいたいはずです。

そこで今回は初級者から上級者まで、レベル別に合わせた割り算を速く正確に解くコツを5つご紹介します!

ご自身やお子さんの級に合わせてご活用下さい!

 

初級者向けのコツ(~4級)

余りのある割り算の商を速く求める

まずは割り算というものに慣れていないと、そろばんで答えを導き出すのに時間がかかってしまいます。

3年生まではまだまだ割り算に対する数稽古が必要です。

 

ただし、そろばんの割り算を速く解けるようになるのに必要な能力は、余りのある割り算の商を速く判断することです。

余りの数まで速く求められる必要はありません。

もちろん速いに超したことはありませんが、それは引き算が速いことを意味します。

そのため上のような問題を集めたもので練習するといいと思います。

これが上達すると珠算だけでなく、暗算の割り算も得意になるはずです。

 

引き算に注意!

そろばんで割り算を解くには、九九や余りの割り算の商を求める能力に加え、引き算の能力が必要になります。

なので、そもそも引き算が苦手…という人は割り算にも苦手意識を持っていると思います。

 

掛け算は九九や足し算が間違っていようと、自分の中で最後まで答えを導くことが出来ます。

それに対して割り算で引き算を間違ってしまうと、答えを導き出すことが出来ません。

絶対に間違っていることが本人にもわかるのです。

そして何度も解き直して、結局解答欄がスカスカになってしまうのが、そろばんの5級の壁【参考記事】で紹介している割り算の負のスパイラルです。

 

具体的な間違いパターンについては引き算が苦手な人が間違いやすい3つ計算パターン【参考記事】で紹介しているので、自分に当てはまるものがないか確認してみて下さい!

 

中級者向けのコツ(4~2級)

問題(割る数)を覚える

4級以上になると、どの種目でもそれまでより一段階上のスピードが必要になります。

そのため掛け算のコツ【参考記事】でも紹介したように、割り算でも出来るだけ問題(割る数)を覚えることが速く解くためのコツになります。

例えば上の問題は3級レベルの問題です。

覚えるのは式の右側の割る数5,921の方です。

もちろん一生懸命暗記するのではなく、一瞬ちらっと見ただけで覚える右脳を活用した暗記です。

 

割る数を一瞬で覚えることが出来れば、それだけ解いているときに問題を見る回数を減らすことが出来ます。

そうすると目線の移動回数が減り、必然的に速く正確に解けるようになります。

 

最低でも3桁は一度見ただけで計算出来るようになりたいところです。

慣れないうちは4桁の問題は2桁ずつに分けて、割る数を見るのは2回までなどと意識しましょう

そうすると徐々に覚えられる桁数が増えていきます。

 

上級者向けのコツ(2級~段位)

引き算を省略する(2級以上)

2級以上の人が簡単にスピードを上げるコツとして、無駄な引き算を省略することが挙げられます。

※ただしこちらは整数の問題に限ります。

例えば上の問題を解いたときに、答えの最後の桁を入れる前の状態が以下になります。

そろばんの上に残っている元の数は43,928になっています。

残りの計算は43,928÷5,491になります。

となると残りの作業は43÷5の8を入れ、8×5=40,8×4=32、8×9=72、8×1=8と引くことになります。

 

しかし、この作業は不要です。

なぜならば、整数の問題は割り切れるように作問されているため、引かなくても0になることを前提として計算をするからです。

よってこのような状況の引き算は、元の数が0になるまできっちりと計算せずに、43÷5の8を入れて、8×5の40を引いたぐらい(上の画像を参照)で答えを記入してしまいましょう!

実際の珠を動かすスピードを速くしなくても、これを意識するだけ上の級の人ほど普段より多く問題数を解くことが出来るようになります。

特に以下の問題のように、割る数の桁数が多いときほど効果があります。

たしかに引き算は元の数が0になると、計算していて気持ちがいいのはわかります。

しかしその感覚は4級ぐらいまでにして、それ以上の級になったら多くの問題を解くことを意識しましょう!

 

最後にもう一度確認しておきますが、この方法は整数同士の計算による場合に限ります。

 

還元を減らす(段位以上)

もう一つ、珠を弾く時間を省略する意味を持つのが、還元をできるだけ減らすことが挙げられます。

例えば1,993,208,148÷3,901という問題があります。

この問題を解くときにをそろばんに入れることは出来ていますか?

 

6級、5級ぐらいで還元を習ったときは、6を置いてから1戻します。

しかし、この作業も出来るだけ減らすことが出来れば、1問当たりを解くのに必要とする時間を減らすことが出来ます。

 

今のこの問題であれば、全部で4回還元が必要な場面があります。

段位の問題を10分間解くなら数十回は還元が必要になります。

 

もちろん還元の回数を0にすることが理想です。

しかし、まずは10回、次は5回ぐらいといったように、徐々に減らせていけるといいでしょう!

中には難しい問題もあります。

例えばこの問題はを入れることが出来ればかなりの実力者です。

こういった問題の場合は、仕方が無いかもしれません。

ただし、それでも7を入れる(還元1回)ぐらいにおさめたいところです。

 

注意しなければいけないのは、いくつ置くかの判断を一瞬でしなければ意味がないことです。

悩んだ末に還元を減らせても、本末転倒です。

なので、このコツを実行するなら目安として暗算検定3段以上の実力が必要になると思います。

 

時間を計ってプリントを解くときにいきなり挑戦するのは大変だと思うので、まずは時間を掛けながらでもいいので意識して還元を減らしてみましょう!

また、この感覚は暗算の割り算を練習するときに養うといいと思います。

このような暗算1級や段位の割り算を解くときに、還元を必要としない答えを出す訓練をしましょう!

 

以上が私なりに考えるレベル別に行える割り算を速く正確に解くコツになります。

このほかにも「こんなことを意識するといいよ~。」などご意見があればコメントして下さい♪

 

 

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