そろばん5級が壁となる2つの原因
これまで子供がそろばんを習い始めてから直面するハードルについて、親が知っておきたい子供が直面するそろばんの壁(参考記事)では進級ごとの壁を紹介しました。
そして前回はそろばん6級の壁とその壁を乗り越えるためのポイント(参考記事)を紹介しました。
それらに続き、今回はそろばん5級の壁について紹介いたします。
5級の壁は見取算と割り算
そろばんの5級を学習するうえで、掛け算割り算見取算の3種目がありますが、そのうちの掛け算についてはそこまで大きな壁になりません。
というのも学習内容が6級の延長線上だからです。
もちろん少しは新規の項目も習いますが、壁になるような難しいものではありません。
それに対して5級では見取算と割り算の2種目が壁になります。
ただし、スピードについては3種目ともに課題になります。
見取算が壁になる理由
見取算が5級の壁になる原因として、桁が増えることが挙げられます。
6級では3桁だったものが、5級になると4桁になります。
同じ問題数を解くには約1.3倍のスピードが必要になるのです。
目安としてはそれまでよりも解ける問題数が2問減ってしまいます。
単に指の動きを早めるだけでなく、上級者へ近づくための無駄のない正しい解き方を身につける必要があります。
また、桁が増えることで派生するミスの一つが桁を間違えることです。
例えば3,904と足したいのに、3,094とそろばんに加えてしまうといった間違いです。
こういった間違いが増えます。
しっかりと数字を読んで桁間違いは防がなければいけません。
この見取算における桁の入れ間違いについては見取算のコツ(参考記事)内のその2でもう少し詳しく解説しています。
割り算が壁になる理由
5級の割り算では6級の壁の一つである還元(小還元)の発展型である還元(大還元)を学びます。
この2つの使い分けが大切です。
実際には出題される20問の中に大還元の問題は概ね1問しか出題されません。
では単純に1題分の点数が減るのかというと、そうではありません。
ここには割り算ならではの負のスパイラルが隠されているのです。
割り算に対して掛け算は、途中の計算が間違っていようが、そろばん上で最後まで計算することができ、答えを書くことが出来ます。
それに対して割り算は計算のどこかで間違ってしまった場合、答えが出せないのです。
解いた本人が100%間違っているのがわかるのです。
すると子供は大抵の場合もう1度解き直します。
そしてまたうまくいかない…。
そうなるとどんどん残り時間が減っていきます。
子供は大人のように割り切ってすぐに別の問題に切り替えることに慣れていないのです。
5級ぐらいのレベルになると、すべての問題がスムーズに解けることは稀です。
なのでうまくいかないときにはその問題を飛ばして、他の問題を先に解くことを覚えなければいけません。
こういったことを含めて、3種目の全体の計算スピードを上げることが5級を合格するためのポイントです!
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