暗算は大人になってから独学で習得できるのか?
そろばんを教えていて当然ながら保護者の方と話をする機会があります。
するとたまにですが、「家で子供(生徒)が暗算でちょっとした計算をしてくれるから助かる」、「暗算では子供に勝てない」、「暗算できる子供が羨ましい」といった声を聞きます。
今この記事を読まれている方も「暗算ができればなぁ」「暗算できるようにならないかなぁ」「どうやったら暗算ができるようになるんだろう」と思ったことがあるでしょう。
また、これまでに誰もが一度は日常の何気ない場面で「あの人計算速いなぁ」と思ったことがあるでしょう。
では実際に大人になってからでも独学である程度の暗算力は身に付くのか?
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私の個人的な見解ですが、身につけることは可能だと思います。
ただし…仕事や子育てをしている大人がわざわざ暗算力を身につけるために、練習時間を確保するほど暗算ができるようになる必要はあるのかは疑問です。
今の世の中スマホや携帯がすぐに使えるのでそれではいけないのか…?
しかし、暗算ができる人間からすると、暗算ができると様々なメリットがあります。
また、暗算はそろばん以上に脳の前頭前野を鍛えます、すでにお仕事をリタイアされている方などは脳の老化防止効果もあるので、挑戦してみてはいかがでしょうか?
さて、実際に暗算を習得するには何から始めれば良いのか?
暗算ができるの基準とは?
けれどその前に私が思う、暗算がこのぐらいのレベル出来れば十分だと思う基準をご紹介します。
また、人それぞれどの程度の暗算ができるようになりたいのかも様々だと思いますので、その目的に合わせた練習を行うことが必要です。
あなたにとって暗算ができるというレベルはどのくらいでしょうか?
今回は①足し算/引き算、②かけ算、③わり算に分けて、それぞれこのぐらい出来れば十分という基準を定めます。
①足し算/引き算…2桁の加減算(欲を言えば3桁)
②かけ算…2桁×2桁
③わり算…3~4桁÷1桁
今回はこのような感じです。
足し算/引き算の暗算だけできるようになりたい方はそれだけを学べばいいと思います。
ただし、ほとんどいないと思いますが、かけ算のみまたはわり算のみの暗算ができるようになりたいという方でも、足し算/引き算は学ぶ必要があります。
これはかけ算は九九と足し算で構成され、わり算は九九と引き算によって構成されているからです。
何から始めればいいの?
それでは、実際に暗算を習得するには何から始めればいいのか?
それはどの種目を学ぶにせよ、そろばん式の計算方法を学ぶことから始める必要があります。
このそろばん式というのは足し算や引き算をする際に、筆算とは別の考え方を使うということです。
簡単な違いとしては2桁の加減算の場合、筆算では一の位の数字から計算しますが、そろばん式では十の位の数字から計算します。
暗算ができるようになるためには筆算式を捨てるまたは全くの別物だと思う必要があります。
子供に暗算を教える時ですら、すでに筆算に慣れてしまってる小学3年生や4年生以上の場合、筆算式の考え方から抜けられずに、結局1桁同士の加減算までしか暗算ができるようにならないということがあります。
その点子供で暗算がすごくできる子というのは、小学校で筆算を習い始める前にそろばん教室に通い始めている子がほとんどです。
本で学ぶことと注意点
では実際にそろばん式の計算方法を独学で学ぶとなると、本を利用することになるでしょう。
足し算/引き算とわり算に関しては経験上、どの本を選んでいても考え方はほとんど同じです。
ただし、かけ算のやり方は両落としと片落としの2種類(細かく分けると3種類)あるため、自分が理解しやすい方法で学ぶことをおすすめします。
また、本で学ぶ際は頭で理解していても実際にできるかは別物です。
まずは理解と記憶を早く定着させるために、手を使うそろばんを利用し、考え方を身につけます。
もちろん暗算ができるようになることが目的なので、この時にそろばんを早くはじけるようになる必要はありません。
ある程度そろばんの知識が定着し、スムーズに計算をすることが出来るようになったら、暗算へと移行します。
暗算もまずは足し算引き算(見取り算)から入り、練習問題を活用するようにしましょう!
その後、掛け算や割り算へと移るといいと思います。
ただし、そろばん関連の本で暗算の解き方や、注意点、コツなどを紹介している書籍はほとんどありません。
webサイトなどを活用して、しっかりとそろばん式(珠算式)の暗算の方法も確認することをおすすめします。
※暗算のやり方の解説ページ(参考記事)を作成しました!
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