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見取暗算を上達させるコツであるたった一つの意識の違い


そろばん学習者であれば、基礎が終わると同時にほぼ並行して始める暗算の練習。

そろばんに頼らなくとも速く正確に計算ができるようになる暗算力の習得こそ、子供がそろばんを習う意味とも言えると思います。

 

暗算の検定種目はそろばんの基本種目と同様に掛け算、割り算、見取算になります。

そろばん種目との違いが分かるように、それぞれ掛け暗算割り暗算見取暗算と呼ばれます。

 

その中でそろばんと同様に苦手意識を持つ人が多いのが見取暗算です。

問題を解くスピードが遅い
解けても正答率が低い
計算途中で数字を忘れてしまう

このような悩みを持つ人が多くいるでしょう。

 

そこで今回は見取暗算を上達させるコツと言える最も大切な意識の違いをご紹介します。

 

見取暗算(足し算・引き算)の上達こそ暗算力の根幹となる能力です。

ぜひ得意種目にして下さい!

 

見取暗算のコツ

見取暗算を上達させるコツは計算(暗算)するときの意識になります。

では何を意識するのか?

それは…

『計算時にしっかりとそろばんの珠をイメージすること』

そんなの当たり前のことじゃないか…!?と思った方は見取暗算が上達するベースが出来ています。


そのまま練習をこなせば自然に上達するはずです!

大切なのは練習量になります。

悩んでいる方はもしかすると練習量が不足しているかもしれません。

なかなか気が向かない人は読上暗算フラッシュ暗算を活用するといいと思います。

ただし、今回は今一度そろばんの珠をイメージして計算することの確認をしてください!

 

そろばん教室で暗算の練習をするときは必ずといっていいほど聞く「そろばんの珠をイメージする」という言葉。

 

意外と出来ていない(していない)人が多いのです。

指導時にこの言葉を言ったからといって全員がそろばんの珠をイメージして暗算しているはずはありません。

子供(に限らず大人も)はそんな素直ではありませんから…。

 

それに先生も口で伝えることは出来ても、その子のやり方を強制も矯正もすることが出来ません。

なぜならそろばん指導者も生徒の頭の中のイメージを見ることまでは出来ませんから…。

こればかりは本人がしっかりと実践しているかが、暗算力の上達を左右します

 

そろばんの珠をイメージして計算するとは?

さて話を本題に戻し、そろばんの珠をイメージして計算するについてもう少し具体的に説明いたします。

正直文章で伝わるのか難しいところですが…。

 

今回は例題としてこちらの問題の1番を使って説明します。

暗算時の悪い考え方

まずはそろばんの珠をイメージしていない場合の頭の中の計算過程です。

15→19→21→28

だから答えは28だ!

といったように数字(文字)をベースにして計算を進めてしまいます。

 

このように数字ベースで暗算を考えてしまうと、そのまま学習を進めても結局1桁ずつしか計算することが出来ません。

それもそろばん経験者ならではの速さで暗算することも無理でしょう。

特にフラッシュ暗算が苦手になります。

さらにそのまま学習を2番3番の問題を2桁ずつ、3桁ずつ計算出来ないのです。

 

また、6+9を考えるときに筆算のように、9に6のうちの1を足して10になって…そこに5を足すから答えは15といった導き方(いわゆる筆算式)もそろばん式の暗算では完全にNGとなります。

 

今回紹介したような意識で暗算をしていると、計算に時間もかかり、計算能力自体も1桁までになります。

結果として当然ながら見取暗算も苦手になります。

 

暗算時の良い考え方

そろばんを習っていて暗算が得意な人は、暗算時にもしっかりとそろばんの珠を頭の中にイメージして計算をします。

先ほどの1番の問題を考える上では、頭の中でも以下のようなプロセスを経て答えを導き出すのです。

ちなみに計算途中でいちいち15、19、21などもあまり意識をしません。

途中経過の数字ではなくあくまでもそろばんの15を入れた珠の形を一枚の画像として頭の中にイメージ(保存)して計算していくのです。

※もちろん意識するのは背景の軸や枠など意識せず、珠の形だけですよ…。

 

だから計算途中で数を忘れることが少ないのです。

さらにそのイメージをしやすくするために、そろばんを動かすように指を動かして暗算するのです。

 

このようにしっかりとそろばんの珠をイメージすることを意識して計算すると、自然と2桁3桁と計算可能な桁数が増えます。

2番の問題であれば、162→202→288と数字で考えるのではなく、

このように、考えます。

こうすることで結局桁数が増えようともイメージするのは一枚の画像に変わりません。

あとは問題集や読上暗算、フラッシュ暗算を併用して練習することで、この覚えられる(保存できる)範囲を大きくし、3桁4桁と大きな桁数になっても暗算することが出来るようになるのです。

もちろん読上暗算やフラッシュ暗算を考えるときもそろばんの珠をイメージして計算することは当然です。

 

問題の解き方

今回の見取暗算を上達させるコツであるたった一つの意識の違いの補足として、問題の解き方についても簡単にご紹介します。

 

見取暗算の問題の桁数が増えることで、そろばんの見取算同様に桁数を分割して計算することが出来ます。

具体的には2桁や3桁の問題を1桁ずつ計算し、答えを導き出す分割法です。

この方法はそろばんの見取算のコツでも紹介しているので、参考にしてみてください。

 

見取暗算の理想の解き方は複数桁を一遍に計算し、答えを求める方法です。

それぐらいの計算能力を身につけなければ、そろばんを習う意味というのが薄れてしまいます。

ただし、この解き方だとどうしても見取暗算だけ点数がズタボロになってしまう人がいます。

検定を合格するという目的に焦点を当てた場合は、分割したほうが圧倒的に簡単なんです。

 

なので、普段はしっかり複数桁を計算する練習をし、もしそれだと見取暗算の点数が不安という方は、検定前の練習から本番までは分割して計算すればいいと思います。

 

決して楽だから、簡単だからといって、普段から常に分割して見取暗算を解くことはおすすめしません。

初めは点数が低くても、解ける問題数が少なくても練習ではいいではないですか。

少しずつ上達していきましょう!

 

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