そろばんは指ならしで早くなる! ~初心者からできる5つを紹介~
そろばんの指ならしと呼ばれるものをご存じでしょうか?
指ならしはそろばんをやる前のウォームアップのひとつです。
50メートル走をするのにいきなり全速力で走る人はいません。
まずはストレッチをしますよね?
そろばん上級者の人でもいきなり全速力でそろばんを弾くのは難しいものです。
その前にウォームアップとして指ならしを行います。
特に冬場の寒い時期に行われる検定試験のときや、珠算競技大会では指ならしが必要になります。
また、この指ならしは上級者のみではなく、級やレベルに応じて誰でもそろばんを上達させるのに有効な方法です!
さらに、そろばんで慣れたあとは暗算でやることで、暗算力を上達させることもできます。
指ならしはテキストを使わずにそろばんを上達させる有効な手段です。
今回は初心者向けの簡単なものから、上級者向けの難しいやり方まで5パターンの指ならしをご紹介します!
指ならしのやり方
1~100までを計算する
指ならしには様々なやり方がありますが、代表的なものと言えばそろばんで数字を1から順番に足して行く方法です。
初めは1~10までを、後は20、30、50,100と自分の能力と好奇心に応じて伸ばしていきましょう!
ただ漠然と数字を足していくのもいいですが、10や20といった節目のときには合計がいくつになるのかを覚えていきましょう!
というよりも何十回も行うと自然と覚えます。
そうすると正しく計算できたのかを把握することができます。
また、足していく途中で切りのいい数になったときはちょっとした驚きも得ることができます。
以下参考程度に節目の数や切りのいい数字を掲載しておきます。
1~10: 55
1~20: 210
1~24: 300
1~30: 465
1~36: 666
1~40: 820
1~50:1275
1~60:1830
1~70:2485
1~80:3240
1~90:4095
1~100:5050
ある程度のそろばんの級が進級している人はいくつか練習方法を紹介します。
①逆の数から足していく
1~10まで足すことが慣れたら、10から1まで逆に足して計算してみましょう!
順番を逆に変えるだけなので、当然ながら合計は同じ数になります。
しかし異なった指使いも練習できるので、そろばんを上達させるのにとても有効な方法です。
慣れたら20から、30からといったように、スタートの数を大きくしてみましょう!
②足し終わったら引いていく
例えば指ならしとして1~50まで足して、合計が1,275になりました。
その後に今度は50から引いていくのも一つの方法です。
これは足し算だけでなく、引き算の練習にもなります。
50からではなく、1から引いていってもいいでしょう!
バリエーションを増やすだけで様々な引き算の指使いを練習することができます。
今回はこちらを実践した動画を撮ってみましたので、参考にしてみて下さい!
1~50までを足したあとに、1から順に引いていきます。
③友達と競争する
何度も計算し、ある程度答えがこうなるなと認識できるレベルになったら、スピードを早くしていきましょう!
もちろん間違っても全然かまいませんので、どのくらい早くできるのか試してみて下さい。
そのときに楽しくできるのが、友達と競争することです。
1~30までどちらが早く足し終えることができるのかなど、遊びの延長でそろばんを早くできるようにすることができます。
子供の場合は特に楽しみながら上達できるのでおすすめです!
もちろん審判などがいないので、ちょっとした不正が生じるのもあるあるです(笑)
めちゃくちゃ早くできるようになったら、そろばん教室の先生に挑んでみてはいかがでしょうか?
④暗算で計算する
そろばんでできるようになったら、次は暗算でもやってみましょう!
初めは1~10、1~20と小さな数まででかまいません。
1~10であれば合計が55になることは知っていると思います。
であれば暗算でやってちゃんと55になるのか試してみて下さい。
暗算のスピードを上げたい場合はこれを頭の中で超高速で行います。
もちろんそろばんの珠はイメージして下さい。
でも指で弾く必要はなく、とにかく想像出来る限界のスピードで計算するようにしましょう。
また、暗算の計算力を伸ばしたいのなら、1からどこまで暗算で足せるのか挑戦してみて下さい!
100まで到達できたなら、暗算1級レベルには到達しているのではないでしょうか?
どこでも気軽に挑戦できるのでぜひ試してみて下さい。
気付いたときには暗算が得意になっているはずです☆
⑤目をつぶってやってみる
最後の最難関レベルの指ならしは、目をつぶってどこまで計算できるのか挑戦してみることです。
自分でイメージしている指の動きと、実際の動きマッチさせるトレーニングになります。
これを行うと、上級者の人は珠を弾きながらそろばんから目を切って次の問題を見ることができるので、そろばんが早くなります。
指はそろばんを弾いているのに、目線は次の問題へと移っているのです。
これはかなり難しいですよ!
1~10、1~20と徐々に増やしていきましょう。
余計な珠を弾くのを防ぐ練習にもなります♪
「123,456,789」を9回計算する
次に代表的な指ならしが「123,456,789」を9回足して「1,111,111,101」にするものです。
合計し終わったら次は引いていきましょう!
ただし、この方法は数字を見て分かるとおり、億以上と数が大きいので上級者にしかできません。
123などと桁を小さくしてやってもいいですが、指使いのバリエーションが少ないため、あまりおすすめはいたしません。
そういう意味ではそろばんの指ならしにおすすめなのは1から順番に計算していくやり方です!!!
今回紹介しただけでもかなりのバリエーションがあることがわかったと思うので、「そろばんが早くなりたい」、「そろばんが上達したい」という方は時間があるときに試してみて下さい♪
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